8/18(日)、念願叶って「BBC Proms」の公演に出かけてきました。
BBC Promsは、ご存知の方も多いかもしれませんがロイヤル・アルバート・ホールで毎年7月中旬から9月中旬までの二ヶ月間にもわたって開催されている世界最大規模の音楽祭です。
当日はお昼にも夜にも公演があり(それぞれ別の内容)、私たちはお昼の公演を聴きに行きました。
円形の劇場は、その外観からもう素晴らしい存在感です。
劇場にはたくさんの扉があり、ちょうど時計の反対回りで数字が付けられています。
公演チケットにもドア番号が書かれていて、その番号のドアから入るようになっていました。
そのおかげで混雑防止になり会場に入ってからの動線もわかりやすく、効率的ですよね!
開演前の会場内はこんな感じ...!
最大で8,000名も収容できるそうですが、この座席の埋まり具合は圧巻です。
一階と最上階は立ち見席となっているのですが、どちらもかなりの盛況ぶりでした。
当日の公演プログラムはこちら。
・ポール・デュカス:魔法使いの弟子
・フランチスコ・コル:チェロ協奏曲(BBC共同委嘱作品・イギリス初演)
(休憩)
・ジャコモ・プッチーニ:交響的前奏曲
・イーゴル・ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲(1945年版)
限られた滞在期間中のプログラムを見比べて、「デュカス!それに『火の鳥』!聴きたい!!」と思って迷わずこの日にしましたが、他の演目もそれぞれに聴きごたえのある素晴らしいものでした。
この規模とあってさすがに音はそれほど飛んでこないのですが、それでもこれだけ大勢の方たちと同じ場で音楽を楽しんでいるというその事実がもう楽しくて高揚します。
ホール内のバーで購入した飲み物をホール内に持ち込んで飲んでいる方の姿も見かけました。
また、私の隣の席に座っていた方は、一曲終わるごとにこちらに目配せをして満足げに何度も頷いてくれる方で、拍手のリアクションも大きく、一緒に楽しませてもらいました。
なんといっても、これだけの公演数を行う音楽祭で、これだけの動員数が得られていることを率直にすごいと思いましたし、会場ではベビーカーで入ってこられる方や小さなお子さんもたくさん見かけて、音楽文化が街に根付いていることを感じました。
「根付いている」といえば、地下鉄の駅構内でも自由に演奏できるスペースを見かけました。
こんなふうに写真に撮れたのはこの時だけで、他のタイミングでは常に誰かがこのスペースでギターを演奏したり歌を歌ったりして使われていました。
また、こちらは9月から上演されるロイヤル・オペラの「椿姫」のポスターですが、左下の小さな文字をご覧ください...!
日程の下に、「TICKETS FROM £12」と書かれています...!
なんと、日本円にしてほぼ2,400円くらいからオペラを観られるようです!!(歓喜)
ロンドンは物価高で、何でも日本で買うより2~3倍近く高いような印象だったからこそ、これほどまでにリーズナブルに芸術に触れられることに驚きました。
ロイヤル・アルバートホールのミュージアムショップには可愛いオリジナルのベアーがおり、私はキーホルダーをお迎えして早速ロンシャンのバッグにつけてみました。
とても気に入っています!