前回の記事の続きです。
『ボレロ』を堪能した後、もう一本、今回思いがけず出会えた映画『パリのちいさなオーケストラ』も観ることができました。
今回盛岡で『ボレロ』が観られるということに歓喜しながら劇場のホームページを見ていたところ、劇場の方が書いていらっしゃるブログを発見しまして。
タイトルから心惹かれるものがあり読んでみたところ、『ボレロ』に加えて『パリのちいさなオーケストラ』もかなり詳しく紹介されていて興味をもちました。
こちらのブログの記事が非常に読み応えがありますので、よろしければぜひお読みください!
映画は、双子の姉妹(それぞれに指揮者志望&チェリスト志望)が、最終学年になってパリ近郊の音楽院からパリ市内の名門音楽院に編入し、そこでイジメに遭いながらも指揮を巨匠チェリビダッケに習うという幸運に恵まれ、いずれ自身の楽団を立ち上げるに至る...という物語(ほぼ実話に基づいているそうです)。
双子の姉妹がそれぞれ熱心に音楽を学ぶ姿もさることながら、その様子を温かく見守り適切にサポートしようとする家族のあり方もとても印象に残りました。
親としてのあり方についても考えさせられるような映画でした。
この映画も《ボレロ》に始まり《ボレロ》で終わる、そしてそのことが大切な意味をもつような作りになっており、改めて《ボレロ》の偉大さを実感することもできました。
加えて、オーケストラを指揮する練習の場面が多く、続々と魅力的な作品が登場するので、ラヴェルの作品に溢れていた『ボレロ』とはまた違う新鮮な楽しさがありました。
ということで、こちらの映画も本当に素晴らしかったです。
惜しむらくは、『ボレロ』も『パリのちいさなオーケストラ』も、どちらも本当素敵で心をごっそりと持っていかれるような作品でしたので、それぞれの余韻にきちんと浸りたかったこと。
もしお時間がゆるす場合には、両作品をそれぞれ別の日に観ることをお勧めしたいです。
私自身は、もしもこの後DVDが出るのであれば両作品とも入手したいと思うほど魅了されました!